歴史の狭間に埋もれた偉人・カルシュ博士について

カルシュが14年住んだ松江市奥谷町の「官舎」が一時は大学当局の取り壊しの決定にも拘わらず、地方新聞社との共同の保存呼びかけが文化財登録への道を開きました。2009年10月には官舎の保存修理が完了の運びとなりました。調査の結果とともに、報道機関、松江郷土館企画展示会、日独協会の顕彰記事のお陰で、カルシュのことが世の中に知られるようになったからでした。それが、NHK松江放送「しまねっと:ドイツ人教師の住宅を保存へ」と進展し、島根大学による文化財登録の申請の運びとなった経緯があります。やがて小生が管理しているカルシュの遺品(膨大な哲学の未発表原稿、写真、絵画、調度品など)も広く世に公開できるものと期待しています。というのも広く彼の残した足跡が全国的に確認できるからです。